勝間勝代さんの「勝間式 金持ちになる読書法」の要約とBook Reviewをしていきます。読書をする目的は人それぞれですが、実用書やビジネス書を読むなら、何かしらのメリットやリターンを求める場合がほとんどだと思います。本書は金持ちになるための読書法という、分かりやすいコンセプトの書籍になります。ただし、闇雲にお金を増やす(稼ぐ)というよりも、本という書籍を読み情報を得て「お金の不安を取り除く」という方が、適切な表現かもしれません。
一般的に、多くの本を読む方と全く読まない方では、多読をしている人の方が、経済的ににゆとりがあるはずです。本を読むほど、絶対的に年収が高くなるとは言えませんが、読む層ほど、エグゼクティブが多い傾向があるのも事実でしょう。
もしあなたが、本は読む方だけれど、いまいち経済的に自由になれなかったり、それらの不安が多い場合は、本書が経済的な自由を手に入れるための、きっかけになるかもしれません。というのも、著者である、勝間勝代さんも、今まで多くの書籍を読み、それらを実際に行動してきた経緯があるためです。
あたり前かもしれませんが、どれだけ金持ち本を読んでも行動しなければ空想になります。
勝間式 金持ちになる読書法では、具体的にそれらの方法を学べるというよりは、それらの考え方だったり、どんな本を読めばいいのか、読書をする事での、多すぎるメリットなどが綴られています。普段読書をしない人にとっては、「せっかくだから本を読んでみよう」と思うかもしれませんし、普段から読んでいる方は、「実際に行動して結果を出してみよう」に変わるかもしれません。
1.勝間式 金持ちになる読書法の構成と主な内容

- 勝間式 金持ちになる読書法
- 著者: 勝間 和代
- 出版社: 宝島社
- 発売日: 2022年1月
- 価格: (本体1,200円+税)
勝間勝代さん自ら金持ち本を実践
著者である勝間勝代さんも、自ら大量の金持ち本を読んで実行した一人です。30代のサラリーマンだった頃に、神田昌典さんの『非常識な成功法則』(フォレスト出版)を読み、以下を実践したようです。
- やりたくないことを明確にする
- 自分に都合のいい肩書を考える
- オーディオブックを聴きまくる
- 速読法(フォトリーディング)を学ぶ
(P7)
非常識な成功法則はビジネス書(自己啓発)の中でも認知度が高く、多くの方に読まれていますが、勝間さんのように読んだ事を実践(実行)するというのが、「金持ちになる」のか「読んで終わり」になってしまうのかの、分岐になっているように思えます。勿論、皆が必ずしも金持ちになろうと思って読んでいるわけではなく、楽しみのために読んでいる方も居るでしょう。その人達が悪いわけではなく、自分の目的に合った読み方があるという事です。
慶應義塾大学の金持ち同級生
勝間勝代さんは慶應義塾大学に入学されたが、そこで幼稚舎から上がってきている同級生の親は、桁違いの金持ちが、多かったと述べています。それこそが、読書以外で金持ちに近づくもう一つの手がかりでしょう。先ほど読書で金持ち脳をインストールすると言いましたが、親が金持ちならば金持ちマインドの習慣を勝手に身に付いているともいえます。
これらの同級生はマインドが金持ちになっているため、「自分で稼ぐ」というのが自然になっているようです。従業員になったり、就職するというよりは、個人事業主や起業をして稼ぐ。(親がそうやっている場合が多いので、自分もそれを模倣するようになるという事でしょう)職種に関しても、コンサルタントやウェブ構築など、自分の強みを生かしての起業が多いようです。ここで注目すべきポイントは、小さな事業であっても、自分で稼ぐというマインドを持っている点ではないでしょうか。最初は小さな事業だとしても、仕事を展開していくうちに大きくなるかもしれませんし、新たに別の事業を始める事もできます。
慶應義塾大学の場合ですが、小学校(幼稚舎)の頃から入るより、中高や大学から入った方が成績が良いようです。それでも、社会人になった時にどちらがお金持ちかというと、幼稚舎の同級生の人達が多い。これは、親の影響(金持ちマインド)が備わっていると言っていいでしょう。
つまり、幼稚舎同級生のように読書で、金持ちマインドを身に付ければ良いという事になります。
30万円のセミナー VS 1500円の書籍200冊
お金を稼ぐという事を目的にするのならば、「本じゃなくセミナーでも良いのではないか?という疑問を持つかもしれません。実際にその手のセミナーはいくらでもありますし、情報商材やコンサルティングサービスなどもあります。そしてそれらの値段は、ピンからキリまであり、セミナー単体で30万円というのも余裕であるでしょう。それらが悪いとは言いませんが、30万円のセミナーを一回を受けるのか、1500円の書籍を200冊買って、毎日読み、それらを実践していくのがベストなのか、選択するべきでしょう。
これはどちらも、一長一短かもしれません。
●社会人は本を1冊も読まない
あなたの周りには、読書をする人はどれくらい居るでしょうか?職場でも友人でも構いませんが、周囲のほとんどの人は本を読まない人の方が多いと思います。仕事で使うから読んだりする事はあっても、自ら進んで新しい知識や、情報など積極的に取っている方は少数かもしれません。これは、あなたの周りだからではなく、日本の社会人のほとんどは本を読まないようです。「日本の社会人の実に半数以上が月に1冊以下しか読まないというのが現状です。」(P55)
SNSやコンテンツが乱立する中、本というメディアはどうしても下火になっています。
そもそもなぜ本を読まないようになったのか、読書を苦手とする人が多いのかは、活字に慣れていない人が多くなっているかもしれません。本を読むよりも、映像や音声の方が簡単ですし、本を読むにしても、webで検索した要約を読んで終わりという人も居るかもしれません。活字に慣れていなければ本を読むのも難しいと感じますし、読みたいとすら思いません。
これを本書では、トレーニングに似ているとしています。筋トレならば、最初はやさしいメニューからこなしていき、徐々に筋力がついてきた頃に厳しいメニューにしていきます。最初から難しいトレーニングをしても続きませんし、そもそも筋力を痛めてしまう可能性もあります。これは読書にも当てはまって、全く読書をする習慣がない人が、難解な本を読んだ所で、読み疲れしますし、楽しいと思う事すらできません。それならば、最初は簡単で自分が楽しいと思う本を選び、活字に慣れてから活字が多い本を選ぶとスムーズに移行できるはずです。
社会人だからといって、子供向けの本を読んでいけないわけではありませんし、むしろ、子供の事に読んだ本を社会人になって読む事で、新しい発見や知見を見つけられるかもしれません。例えば、「芦田愛菜『まなの本棚』親御さん必読の読書本」に載っている本は、社会人が読んでも楽しめますし、読書の習慣を身に付けるには、最適かもしれません。
費用対効果の高い翻訳本
実際に金持ちになるには、どのような情報が載っている本を選べば良いのでしょうか。沢山の本は読んでいるけれど、見返してみたらどれも似たり寄ったりの本だった。という経験は無いでしょうか?これは、活字に慣れてきたらの段階ですが、勝間さんは「翻訳本」をお薦めしています。その中でも、専門の研究者が書いたポピュラーサイエンスという、先端科学の書籍が良いようです。
翻訳本は一般には読む方は少数かもしれませんが、実際は中身が濃い場合が多いです。(値段も高くなっている場合が多いです。)
なぜなら、翻訳本はより厳選されて流通しているためです。当然ですが、本は売れてなんぼの世界です。どれだけ優れたコンテンツであったとしても、読んでくれる読者が居なければ、翻訳されません。通常の和書だけの本よりも、翻訳するので、手間が掛かると思えば分かり易いでしょう。なので、海外で人気があったり、ベストセラーになっている場合が多いです。
つまり翻訳本になっている段階で、既に中身が保証されていたり、優れたコンテンツの可能性が高いといえるでしょう。
ただ注意すべき点があるとすれば、翻訳本ならではの読み辛さになります。当然ですが、翻訳本の母国語は日本語ではないので、それを翻訳しています。その過程でどうしてもニュアンスだったり、単語だったり、読みなれていないと、スムーズに読むだけでも大変かもしれません。これも先ほど上述したように、慣れなので、多くの翻訳本を読めば慣れるという事になります。
勝間さんがお金や時間から自由になるために効果があったと思う翻訳本の割合は、8~9割と述べています。(これは、凄い割合だと思いませんか?)本書の中で勝間さんが影響を受けた翻訳本は、
- 『7つの習慣』(キングベアー出版)
- 『「原因」と「結果」の法則』(サンマーク出版)
- 『ウォール街のランダム・ウォーカー』(日本経済新聞出版)
- 『金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房)
(P84)
などがあります。
普段から読書をしている方は、これらの書籍は知っていたり、既に読んでいるかもしれません。まだ読んでいない方は、これらの翻訳本は比較的読みやすいので、この中から、まずは読んでみてもいいと思います。
耳読
読書といえば、どうしても本(電子書籍)を広げて読むイメージが強いですが、今は耳読(Audio Book)も充実してきています。あまり知られていませんが、Kindeには読み上げ機能があり、活字に慣れていない人でも耳読なら、続けられる(始められる)かもしれません。(Kindleの読み上げ機能はデバイスによって、できる物とできない物があります。Fire端末は読み上げ可能。)
Kndleの読み上げ機能以外には、Audibleもあります。
勝間さんは、この耳毒を非常に有効に使っています。移動中や、ちょっとした空き時間に、ネックスピーカーで読書をしているようです。ネックスピーカーはイヤホンと違って首から下げて使う事ができるので、外部の音も取り込めるし、歩行中にも使えるメリットがあります。(電車などの交通機関では音漏れの注意が必要ですが。)
情報強者は変化に強い
読書をすればするほど、様々な情報が手に入るので、情報強者になっていきます。そして、情報強者になれば、世の中に変化があった場合の対応も、サバイバルしていけます。お金持ちと聞くと、お金を増やすだけを考えますが、こういった時に「お金の不安を和らぐ術を持っている」というのも、ある意味ではお金持ちといえます。
そもそも、人よってはお金を増やすよりも。こちらの方が嬉しいかもしれません。不安が無くなるという事は、いつでも欲しい時に、収入をコントロールできる力と言えるかもしれません。
変化に強くなってしまえば、いくらでも自分を変える事ができ、アップデートしていけます。古い情報にしがみ付く必要もないので、読書によって新たな知識を身に着け、正しい方向に選んでいけます。
3.勝間式 金持ちになる読書法を読んでの感想
私は本書を購入してから気付いたのですが、Kindle本では、「お金持ちになるための最強本15選」という付録がありません。代わりに「電子版特典動画」があります。個人的には、付録が欲しかったので、失敗してしまいました。(買い直しをしても良いかもしれません。)ただ中身の濃い翻訳本の探し方もあって、出版社や関連本から見つけ出したり、著者から見つける事もできます。
本書は読書法なのでインプットばかりに目が行きがちですが、本を読むために、「無駄な時間を排除する」点も忘れてはいけません。本を読むには時間を確保しなければいけませんし、現代はコンテンツやメディアがあり過ぎるので、時間をマネジメントする力も重要になります。中でも多くの人が時間が足りなくなってしまう原因として、SNSやTV、YouTubeなどがあると思います。これらを見ないようにして、代わりに読書をして、情報強者になる事が重要です。
金持ち読書法より、これが難しいかもしれません。
ましてや、全く読書をしていない人がTVなどのメディアを断って、読書をするというのは、かなりハードルの高い行動と思えるでしょう。ですが、そんな生活も一週間もすれば慣れてきますし、違和感も無くなるはずです。その間にやるべき事は、自分が楽しい、面白いと思うような本を読む事でしょう。
多読をすれば良いのは分かったけれど、資金的に心もとない場合は、図書館か『Kindle Unlimited』が推奨されています。Kindle UnlimitedはKindleが読める端末があれば、月額980円で本を読み放題できるサービスなので、試してみると良いかもしれません。月額サービスだからといって、物足りないのではないか?と思うかもしれませんが、実際は200万冊以上もあるので、十分すぎる程です。ただ、良書の探し方にコツがいるので、慣れるまでは大変かもしれません。(Kindleが読みやすい端末も必要です。)
勝間勝代さんといえば、経歴からしてスマートで何でもこなしてしまう印象がありますが、実際は数多くの書籍を読み実践し、空いた時間も耳読をするなどして、徹底されているのだと分かります。物を沢山買ったりするというより、「自分の頭に再投資し続けている人」というのが、ぴったりだと思います。
中でも慶應義塾大学の幼稚舎の話は、納得できます。マインド(脳)が金持ちにインストールされているならば、成績が上の人よりも、収入に結び付けられる。収入が全てではありませんが、「何をどのようにすれば、お金が増える(減る)のか。」を知っているのです。親が金持ちでなくても、それらの人の考え方を読書でインストールする事で、十分に変化はするはずです。
4.実際に金持ちになる読書法実践のフロー
では実際に、どのように勝間式 金持ち読書法を実践していけばいいのか、フローを作ります。読者が知りたいのは、「どうやったら読書をして金持ちになれるのか?」に尽きると思います。簡潔にいえば、多読をして情報強者になり、社会(人)の為になるのが、金持ちへの一歩となる。どんな職業であれ、何かしらの価値を提供して、報酬を貰う事になります。(金銭以外の場合もありますが。)
情報強者になれば、世の中が今どんな物を欲しているのか、社会が必要としているのはどんな事なのか、知る必要があります。それが分かってしまえば、自分には何ができるのか見定めて提供し、報酬としてお金持ちになるという図になるでしょう。
- 読書をする時間の確保(メディア断ち)
- やさしい本から読み始める
- 慣れてきたら翻訳本に挑戦
- 情報強者になり、社会のニーズを知る
- アウトプット(価値提供&報酬)
という流れになると思います。
5.まとめ
情報強者と聞くと、毎月数百冊(本書では年間300~500冊)とありますが、実際はそんなに読まなくても、十分に情報強者になれます。なぜなら、ほとんどの社会人は本を読まないからです。周りの環境と人によりますが、週に一冊、月に4冊程度でも、場合によっては十分に情報強者になる事だってできます。ましてや、年に300~500冊も読んでしまったら、もうその環境では満足できずに生きていけないでしょう。
反対に読書さえすれば、情報強者になれます。
多読をしている人は、これによるメリットの感覚をはっきりと認識できるからこそ、どんどん読み続けられるのでしょう。本書は収入アップに直接繋がる方法論などはありませんが、そのアウトラインはしっかりと作り上げられると感じました。

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