いしかわゆきさんの著書、「書く習慣」の要約とBook Reviewをしていきます。SNSや日記など何か新しいことを始めようと思ったものの、アカウント(ノートとペン)を用意するだけして、本文は一文も書かずに保留になってしまった経験はないでしょうか。また、書き始めたものの、途中で挫折して何を書けばいいのか悩んでしまうこともあると思います。
何かを書き始めようと思った時は、自分の頭の中を整理したい時だったり、新しいことを始めるきっかけや、目的があることが多いはずです。そんな書く習慣もハードルを上げてしまえば続かないし、そもそも何を書いたらいいのか分からなくなってしまう場合があります。
そんなハードルを下げるのが、本書の「書く習慣」です。
書く習慣では、自分の思ったことや、感じたこと、考えなど、とにかくありのままを表現する事を重視しているのが特徴です。これから情報発信を始める最初の一歩を踏み出すための習慣化の後押しをするための内容です。「情報発信をしたいけど何を書いたらいいのか分からない」「そもそも自分にがアウトプットする物があるか」などで書くための敷居が低くなるように綴られています。
文章を書く際にやるべき事ことは、文法や表現のテクニックなどの小難しい勉強をするのではなく。まずは、文章(文字)を書くという行動を習慣化させる必要があります。まずは「書く習慣から始めましょう」というのが本書です。
Contents
1.「書く習慣」の概要

- 書く習慣
- 著者: いしかわゆき
- 出版社: クロスメディア・パブリッシング
- 発売日: 22021年9月
- 価格: (本体1,480円+税)
2.完璧主義を捨てる
文章を書こうと思った時に意外と多いのが、完璧主義になってしまうことです。文章の構成や書き方、漢字など一度気になってしまえばきりが無くなるほど、そこには終わりがありません。書く際に100点を求めてしまうのは書く習慣にとって難敵となります。
きれいな文章や難しい言い回しは使えれば気持ちの良いものですが、それを最初からやってしまうと、本来重要であった書くことが疎かになってしまい本末転倒になりかねません。ノートをまとめるにせよ、日記を綴るにせよまずやるべきは、終わらせることです。良い意味で、曖昧でもいいから進んでいくという精神が重要で、そもそも100点の文章は無いと割り切ってしまう方が良いでしょう。
もしかしたら文章を書いている途中で「こんなことを書いて誰が見れくれるのだろうか。意味が無いんじゃないか」と思うようなことがあるかもしませんが、書いている文章が意味があるかを決めるのは、読んでくれている相手が決めることです。読んでいる相手が意味が意味付けをするのであって、書いている本人は気にせず書き上げてしまうというのが、結局は気楽に書けるし誰かのためにもなる文章になるかもしれません。
3.手書きをすると達成率が42%上がる
現代は手書きで何かを書く機会というのが少なくなってきています。何かを書く際に基本的にパソコンやスマートホンで書いているという方も多いのではないでしょうか?もちろん、利便性を考えればデジタルの方が素早く手軽に文章にできます。ただし、夢や目標がある人はそれと併用して、手書きの手帳やノートを活用するとより、書く習慣がと実行の確率が上がるかもしれません。
なぜなら、「自動的に夢が叶っていくブレイン・プログラミング」の著者によると、ドミニカン大学カリフォルニア校で心理学を教えているゲイル・マシューズ教授の実験で、267人の参加者を集め手書きで目標を書くのと、キーボードでタイピングして目標を書くのでは、手書きで目標を書いた方が目標達成率が42%も上昇したと分かったからです。
受験勉強などする際も「とにかく書くことで記憶される」とあるように、手書きはフリック入力やタイピングより、脳の神経が使われるのが根拠になっています。手書きの手帳の中で「やりたい事リスト」や「夢リスト」を書くようにすると、実行までのスピードが上がり、「やりたい事が」達成できるかもしれません。
4.秒で書けるのが習慣のコツ
文章に限らずですが、何かを習慣にしようと思った時はなるべくその対象をいつでも視界に入れるようにしておくと、意識が高まっていきます。例えば、読書を習慣にしようと思った場合、読みたい本を本棚にしまっておくのではなく、テーブルやベッドサイドなど自然と目に入る所に置いておくのがポイントとなります。
なぜならこうするれば、自然と本が目に入るので、本を手に取る頻度が高まり読書が習慣となっていくためです。
これを書く習慣に応用するなら、
- スマートホンの画面にメモアプリ
- リビングやベッドサイドに手帳を置く
- 「書く」ためのツールを入れる
などになります。
ここでのポイントは何も考えずにさっと取り出せる状態にあったり、普段生活をしている中で自然と目に入る場所に書くツールがあるという環境を作ることです。いつでも秒で書ける状態しておくことで、書きたいと思った時にすぐに書ける意識付けとなります。
5.日々Twitterで呟く
現代は様々なSNSがありますが、書くということに特化して習慣化するには、Twitterが一番適していると言えます。Twitterは素早くにアウトプットでき、140文字という字数の中で、どれだけ高密度な情報を伝えられるかという簡潔にまとめる要素も必要です。
140文字という短い文章だからこそ頭を使わなければなりません。
何より普段スマートホンを持っていれば時や場所に縛られることなく、自分の思ったままを綴れたりメモにできたりする利便性というのも、書く習慣にとって外せないポイントでしょう。本、漫画、映画などの感想もTwitterと相性の良いコンテンツです。人は意外と自分が見たコンテンツが他人はどう思っているのか、どんな感想を持ったのかしりたいものです。
良い物にせよ、悪い物にせよ、私達が何を知りたいのかというと「実際に使ってみた感想」です。だからこそ「実体験が入っている文章」は好かれるし読まれます。情報がどれだけ詳しく書かれていても、本やネットでリサーチできる内容であれば、読者はそれを読まなくても自力で調べて情報を得られます。一方で、「実体験」はその人が持っている唯一無二のもので、誰の体験にも代え難い貴重な宝物になるというのもポイントでしょう
実際に経験した事がないものを、経験したように書くと、内容の薄い文章になってしまうので注意が必要です。
6.明日やろうは馬鹿野郎
そもそも論になってしまいますが、何かを書きたいという気持ちだったり、感情になった時はすぐに書き始めてしまうのが、一番の習慣化のコツと言えるかもしれません、例えば新年に「日記をこれから毎日続けよう」と決めたとして、日記の選び方で時間を使ってしまったり、ペンに拘ったりするよりも、まずはなんでもいいから今日の日記を書くというのが重要です。
思いついたら即行動が習慣のコツです。
何かを始めようと思っても中々着手できない人は、とりあえず始めてしまうがおすすめで、「今やっていることが落ち着いたら始めよう」では永遠に始めることができなくなります。現状が落ち着いたと思っても、新たなタスクが発生したり、始めるための気持ちが冷めてしまって、結局後回しになってしまうパターンを経験した方も多いかもしれません。「とりあえず始めてみて後は走りながら考える」というマインドは、小さく始める時に重要です。
書く習慣に限らず、さっさと始めてしまうというのはメリットが大きく、ビジネスや仕事でも同じことが言えます。リーンスタートアップ(初期費用をなるべくかけずに試作品を作って、顧客の反応を見ながらフィードバックをもらいつつ、さらに良い製品やサービス)のように、まず細かいことは気にせずに完成させてしまいます。
途中で試行錯誤しながら走りながら考えるというのは様々な場面で使える考え方です。
7.書きたくない時はインプットを優先
毎日文章を書こうと決意を持っても、日々の中で書きたくない時や気分が乗らない時というのが必ずあります。そういった場合に「今日は気分が乗らないし、書きたくないから書かない。」という文章をまとめるのも良いですが、思い切ってインプット日和にしてしまっても良いでしょう。インプットとアウトプットのバランスが取れているからこそ、文章を書きたいと思うし、誰かに伝えたいと思うものです。
このバランスの両輪がモチベーションにもなります。
インプットでおすすめなのは読書で本を読むというのは様々なジャンルがあり、多彩な刺激を受けられます。本を読む人の中には、読書をしたらそれで終わりという方が居るかもしれませんが、せっかくならばその感想や要約、レビューをまとめるとそれを読んでくれた人のためにもなりますし、自分が忘れないための知識としてインプットにもなります。書く習慣では、「インプットとアウトプットを意識して読む」とあるように、本を読み終えたらすぐに感想を綴ってしまう習慣にするのが良いでしょう。
メモの内容は、
- どの部分が心に刺さったのか
- 今の自分と重なった部分
- 今後の活かし方
これらをメモ程度でもいいので、読書の記録として保存しておくとアウトプットの習慣としても活用できます。
8.「書く習慣」を読んだ感想
結局の所、本書は「書く習慣」が最大のテーマですが、私が感じたのは自己分析ができるようになる本だと感じました。自分の思ったままを書くことだったり、感じたままを書く作業は、文章を通じて自己分析をしていると言っていいかもしれません。日記を書く際に、今日はこんな事があって、自分はどう思ったのか、その時に感じた感情をそのまま書いてしまえば、自分を客観視できます。
日記を書くにしても最初のうちは、「こんな事を書いてしまっていいのか?」など思っていても、毎日続けていくうちに、本当に自分が書きたかったことや、欲しいものが見つかるかもしれません。
つまり、書く習慣を身に着けつつ、自己分析にもなります。
書籍の巻末に「1カ月チャレンジ」という箇所があるのですが、ここでは、以下のような事を参考に、質問に答える事で、書く習慣を身に着けるようになっています。
- 今抱いている夢や目標
- 今1番やりたい事
- 今1番かえたい事
- 自分の好きな所
- 自分の嫌いな所
- 自分の得意な事
- 好きな休日の過ごし方
- もしも願いが1つ叶うなら
- 自分にとって幸せはどんな状態か
- 30日間書いてみて、気付いたこと
など、30日間のチャレンジが載っているので、最低でも1カ月は書く習慣が続けられるようになっています。
書く習慣を身に着けるために、最も重要なのは、「自分の思った事をありのままの言葉で書く」に尽きます。自分は何を考え、何を意識しているのか?あなたが感じたままを文章にしていく。誰に見せるわけではないので、多少文章に難があっても一向に構わないというスタンスです。それよりも「自分の中にある本音」をいかに引き出すかが大事になってきます。
こういった印象は本書からも随時に感じられ、著者の言葉で、伝えたい人に向かって、真っ直ぐに語られているように感じます。
日記を毎日1ページ完璧に書くと決めて、一日でも抜けてしまうと、途端に投げやりになってしまい、ペースが三日に一回になり、そのうちフェードアウトしてしまった人などは完璧にこだわり過ぎているかもしれません。毎日生活をしていれば一日くらい面倒な日だってあるだろう。そんな時は思い切って、「今日は書くのが面倒だから書かない」とありのままを書くようにします。
自分の思ったままに文章を書くといっても、最近はSNSを使って情報発信をしている方も多いはずです。本書でも「書く習慣を身に着けるにはTwitterとの相性が良い」となっていますし、Twitterを利用すれば指先だけで文章を書けるので、ちょっとした空き時間などにも綴れます。習慣化するには、最適解になりそうですが、これは目的によって違ってくるかもしれません。
Twitterのアカウントを作り、誰もフォローもせずフォローもいなければ何を書いても、人に見られるわけではないので、好きなことが書けるように思えます。ただ、フォロワーが多い場合は、どうしても意識をしてしまうので、本音で書く難易度は上がってしまいます。(アカウントに鍵を掛け第三者に見られないようにする方法もありますが。)
ただ、紙やノートの場合はあなた一人です。
誰に見られるわけでなく、自分の思った事を綴れるのはやはり紙ノートになります。どれだけSNSで文章が手軽に書けるからといっても、紙媒体の需要は確実にあり、それは紙に書くのが好きな人が多いはずです。デジタルデバイスだけでは、物足りないと感じている方も多いのも事実です。
これは個人が好きな方を選ぶべきでしょう。
あくまで重要なのは、毎日文章を綴って習慣化にすることで、他人と交流を持ちたいならば、SNSを有効活用して多くの情報を発信するという方法もあります。自分が文章を習慣化した後に何をしたいのかによって、どちらかを選択するようにするのが良いでしょう。
9.まとめ
実際に文章を書いてみると分かりますが、自分の思ったままを書くのは難しいと感じるかもしれません。誰しもちょっとでも良いように書きたがるし、自分の本音を書き出すのは恥ずかしいためです。ですが本音に向き合い、積み重ねた文章は間違いなく、あなただけのオリジナルの文章になるし、他人に真似できない差別化した文章になってきます。
「書く習慣」の書籍をおすすめしたいのは、これから日記を綴ろうと思っている方です。
もし文章を書く事に対して完璧主義者になってしまっているならば、毎日一言だけでいいので綴ってみる。もし、書く事に疲れてしまっているならば、肩の力を抜いて、自分の気持ちや感情に向き合ってみると、また意欲が復活するかもしれません。ブログを書いている人ならば、SEOばかりに集中してしまい、こういった文章を書く楽しさや興味など、忘れかけている場合にも有効です。また、表現は正しくないかもしれませんが、「自分探し」をしている方も自己対話の参考になるかもしれません。


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