小玉 歩(こだま あゆむ)さんの著書、「クビでも年収1億円」の要約とBook Reviewをしていきます。本書は大企業に勤めていながら副業でインターネットビジネスを始め、会社員の給料以上を稼ぎつつ、あることがきっかけでバレて、部長から会社を辞めるか?と宣告された著者の経験が元になっています。
通常であればクビの宣告をされた際には気が動転してしまいますが、会社の給料以外にお金を得る手段を持っていたので、会社に残る方がリスクとなってしまうと考え、すぐに辞める決断をします。
実際に会社を辞めてみて分かったのは、会社員という異常性でした。
どれほど優秀な成績を収めても、ほとんど給料が上がらないシステムやほとんど仕事をしていないのに、給料だけ高く貰える年功序列の組織。会社にとって都合の良い社員は、言われた通りのことだけをやる人間で、そのシステムに疑問を持つ優秀な社員は辞めていくという流れ。能動的に考えて仕事をしてもそれが反映されないので、少しづつ思考停止していく人たち。
ですが、このような組織や働き方に疑問を持ったとしても実際に行動に移せる人は少数です。なぜなら、それ以外の選択肢がないように思わされているためです。著者はそのような場合に、インターネットを使ったビジネスを推奨しています。4つのゴールデンルールによって、小さく始め少しづつ拡大していく方法です。
経験談が元になっているので会社員だけでなく、現在の働き方に疑問があったり、本当に良い企業と呼ばれる企業に入社すれば勝ち組なのか?と考えている人にとって、新たな視点をくれる一冊です。
Contents
1.「クビでも年収1億円」の概要

- クビでも年収1億円
- 著者: 小玉 歩
- 発売日: 2012年12月
- 出版社: KADOKAWA
- 価格:(本体1300円+税)
2.大企業に入社は本当に勝ち組か?
企業の寿命が短くなりつつある現在、「大企業は安泰」という言葉は未だに多くあります。それだけ多くの人が安定や安心を求めている結果です。大企業といってもその中身や業績、経営体質はそれぞれで社員の待遇や給与だけでなく、福利厚生も違ってきます。多くの人が知っている有名企業だとしても、給与水準が必ず高いとも限らず、多くの結果を出したからといっても、必ずしも給料が上がることもありません。
むしろ、従業員や売上が多い企業にとっては、「年功序列で上が詰まっており、いつまで経っても上にいけることはない。」可能性の方が高いのです。
とうぜんですが、役職を与えられた人間は今のポジションを保持しようと、なるべく長く会社に居続けようとします。新入社員のようにがむしゃらに働く人材ならそれでも良いかもしれませんが、大企業の役員でそういった人材は少数です。これは従業員が多ければ多いほどその傾向があり、難しそうな仕事内容をいかにもやっているパフォーマンスが重要だからです。
そのため必死になって仕事をし多くの結果を人並み以上に出したとしても、大幅に給料が上がったりはしないし、現在の役員のポジションと入れ替わったりもしません。運よくそのポジションをゲットしたとしても、それ相応の年数が必要になってきます。
3.年収1,000万円の貧乏人
実際に誰でも知っているような大企業に勤めているのにも関わらず、お金に困っているという人も多くいます。
例えば、年収1,000貰っているとします。この数字だけ見れば十分で安心なように思えますが、本当にそうでしょうか?大企業の役員で年収1,000万円であっても、都心近郊に買ったマイホームローンに毎月多くの給料が引かれ、教育費がかかる子供が二人居た場合、手元に残るお金はどれほどになるのでしょうか?さらにその中で自分の使えるお金といったら、さらに減ってしまいます。
数字だけを見て安心かといえばそうではなく、リッチでもありません。
4.年功序列で給料が上がらない企業
海外では実力のある人材は優遇され、大きな仕事やプロジェクトに積極的に関わります。年齢よりもスキルや中身を重視されそれ相応にふさわしいポジションに就きます。
日本でも「能力主義」や「成果主義」が叫ばれるようになりましたが、そんなのはごく一部で歴史のある企業ほど、どれだけ実力があって多くの仕事をしたとしても一気に出世することはできないし、入社年数や年齢の差を埋めることはとても難しくなります。
あなたの周りにもいるかもしれません。「全く仕事をしているように見えないし、能力もない人間。」それなのに役職を与えられている人材です。あなたの方がよっぽど多くの仕事をし、会社の利益になっているのにです。それでも年齢差があると、役職で追い越すのはほぼ無理です。
結局のところ、既得権益層が定年までなんとか会社にしがみつき、己のポジションを守ろうとします。
人事を選ぶにしろ、その人たちが決めることになるので、自分たちを守りつつ年功序列の仕組みを守るという図式ができあがり、自分の都合の良いように制度をコントロールしようとします。「組織を変えるべきだ!」と宣言しても、自分たちが変わらないので変わりようがありません。
このような事情があっていわゆる「できる社員」は辞めていきます。
自分が頑張って成果を出したら相応のリターンは欲しいわけで、年齢的に上だからという理由だけで、報酬やポストに就いたのでは納得できないためです。企業からしても能力のある社員に権限を与えて活躍させないと、企業の成長はないし止まってしまうことになります。
5.自由になるための強い願望
どれだけ現状に不満があったとしても、人は簡単に変われません。
会社員や企業に疑問を持ちつつ、「なんだかんだ続けている」という人が多いのもそのためです。もし本当に変わりたい、自由になりたいと思うのであれば強い願望が必要です。職業、お金持ち。のように、自分が心から欲するものです。
そして、今までの価値観や先入観を捨て、恐怖を乗り越えなくてはいけません。これは会社員生活が長い人ほど、難題になってきます。今まではずっと同じ会社組織や社会制度の中で暮らしていたので、自分では分からないほど周りの環境を受けています。そこから脱出するには、今までの自分を丸ごと捨てなければなりません。
会社ではあたりまえだった常識を疑い、世間一般の常識も考え直す必要があります。
会社員というルールの思考のままでは、「会社に頼らない理想の生活」を送ることができず、行動にブレーキがかかります。今まで「会社の給料をもらっていた生活」から自立する自分へと変貌したい願望の強さが、結果へと直結します。
6.インターネットビジネス成功の4つのゴールデンルール
個人が会社に雇われずに金銭的な自由を手に入れるには、インターネットを使った商売が最適です。後述する4のゴールデンルールの手順は、なるべく小資金で始められ、少しづつ報酬を拡大できるスキームを手に入れられます。
これら4つのゴールデンルール手順は、
- オークション
- ネットショップ
- メールマガジン
- コンテンツ販売
これらを階段を上るように一つづつ進んでいきます。最初になぜオークションが良いのかといえば、特別なスキルが不要で欲しいと思う人に欲しいものを提供するだけだからです。マーケティングスキルやセールスなどといったことを勉強せずとも、始めることができます。
商品を提供する代わりに、お金が入るので商売としての原則や、それに伴う成功体験も得られます。オークションのように簡単なことからやるというのが鉄則で、すぐに「自分でお金を稼いだ感覚」を手にできます。このときの報酬は労働して得た給料ではなく、「自分が何かを売って得たお金」この違いが大きな差になります。
①オークション
最初のオークションの始め方は、自宅にある不要なものを出品します。もう使わなくなったものや、買ったけど使っていないものなどを出品し、どれだけ売れるのかテストをします。元手が必要ないので初めの一歩に最適なビジネスモデルです。自宅にある不要なものを全て売ったら、仕入れをして再度出品します。
この場合のコツは、需要と供給の価格差を見つけることです。
リサイクルショップや古物市場、eBayで仕入れより高く売れそうな商品を見つけ販売します。海外のeBayで、日本国内で手に入らない製品や新作の商品など手に入れれば、それを欲しがる方は多いので、これをオークションで売れば利益になります。ある程度商品の知識があった方がいいので、自分の趣味に合わせた商品だと相性が良くなります。
②ネットショップ
オークションで販売を繰り返していると、自分の扱う商品で安定して売れる商品が見つかります。売れる商品の属性が分かったら、今度はその商品専用のネットショップを開設します。これは、オークション単体で販売するよりも利益の増加が見込めるためです。オークションだと他者との価格競争の部分もあり、ある程度値下げする必要がありますが、ネットショップの場合は自分で値段設定ができ、そこでしか購入できない商品も販売できます。
そのため、多少高額な値段であっても買ってくれる確率は高まります。
一度ショップを気にいってもらえれば、リピートして継続的に購入してくれるかもしれませんし、新商品の案内をする形で何度もアプローチすることもできます。ネットショップを運営していくことで、「多くのお客様を集めるにはどうしたらいいのか?」や「何度もリピートしてくれるにはどうすればいいのか?」などを工夫するようになり、インターネットで商売をする基本が身に付きます。
③メールマガジン
ネットショップを開業したら、メールマガジンにも着手します。
ネットショップを運営していると、他人に対して「どんな情報を届ければ喜んでくれるのか」というが、経験として分かってきます。これをメールマガジンで発信することで、さらにキャッシュポイントを作ることができます。メールマガジンの良いところは一度書いてしまえば、何人に送ろうが労力が同じところです。
④コンテンツ販売
最後は自分の経験してきたスキルや知識をコンテンツ(電子書籍、音声、動画)にして、販売します。あなたはこれまで、オークションやネットショップを運営し成功させてきました。それと同時に、その方法を知りたいという人も多くいます。なのでその人たちに向けて自分の商品を作りコンテンツとして販売します。
自分自身が商品になるので、価格設定や誰にどれだけ売るのかという選択まで自由です。
このオークションから始めて、最後にコンテンツ販売なのかという順番ですが、商売をする上で無形のもの(コンテンツ)の方が、物体のあるものに比べて売るのが難しいためです。物体のあるものは、売るためのテクニックなど不要で欲しい人に提供できますが、無形のものはそうはいきません。ある程度のセールススキルが重要になるためです。
7.理想の人生を送る費用が圧倒的に足らない現実
今後企業に勤めていても、給料が上がっていくのならばいいのですが、そうではないと感じているなら何かしらの行動を起こさなければなりません。そうでないと、今のままではあなたが理想とする生活費用が圧倒的に足りなくなるためです。
会社員の給与のほとんどは、必要経費として計算されます。
経営状態が明るく売上が増えると確信できればいいのですが、財務状況が悪くなっていたり、人件費を削ろうとしている企業は多くなっています。すると、社員の給与やボーナスも減ってしまいます。あなたがもし、結婚や家を買おうという夢を持っていたら、独人時代よりもっと厳しい金銭問題となって降りかかってきます。
単純計算でも、あなたが結婚し子供を一人育てるとして、幼稚園から大学まですべて公立だったとしても1,100万円かかります。これ以外にも毎日の食費や洋服、習い事まで含めると、2,000万円はかかると言われています。住宅購入費用を仮に、3,300万円だとしても合わせて5,300万はかかります。
年齢が上がるにつれて給料が上がると約束されていれば安心ですが、そうでないのなら理想とする人生を送るのに、金銭的に圧倒的に足らないというのが実感できたと思います。
8.投資(株式投資・FX)は)95%が撤退
このような問題を当事者として受け止めている人の中には、株式投資やFXといった投資で稼ごうとする人も居ます。ですが基本的に、株式投資もFXも参加した95%は損失を出して撤退しています。投資した分と同額で返ってくればいい方で、ほとんどは損失を出して退場していきます。素早く結果のでる投資は誰でも簡単に始めることができるので、人気ができるのも分かりますが、大きな資金力を持っていない限りは、手をださない方が賢明です。
経済指標やファンダメンタルズに影響され、自分がコントロールできないところに、大事なお金を投入するべきではありません。会社員が副業で片手間でトレードして儲けられるほど、投資は簡単なものではありません。
それならば、原因と結果がはっきりし自分がコントロールできるビジネスに着手すべきです。
株式投資やFXと同様に不動産投資も人気がありますが、収入を増やすために融資額を増やさなくてはいけないという制約があるため、リスクを負って高額負債者になる覚悟が必要です。不動産投資で成功すればいいですが、そうでなければ負債だけが残ってしまう可能性があります。
9.インターネットビジネスが個人が自由になる黄金法則
インターネットで商売を始める場合、大きな資金は必要ありません。オークションから始めて不要品を売れば元手がゼロの状態から始められますし、仕入れるにしても不用品を売ったお金で仕入れを行えます。ネットショッピングを始めるにしても簡単に始められますし、自分で立ち上げるにしてもドメインとサーバー代があれば可能です。
実際に開業するとなると莫大な資金が必要ですが、インターネット上で商売をすれば費用がかからず、リスクも抑えられます。
仮にネットショップで失敗したとしても損失額が大きくないので、また最初からやり直すことも可能です。もし株式投資やFX、不動産投資で失敗してしまった場合、再度挑戦するとういうのが非常に難しくなります。
かつて大量生産が始まる前の商売は、個人対個人が中心でした。
江戸時代や、中世ヨーロッパの時代は(お米、酒屋、呉服屋など)それぞれが店舗を持っており、一対一の商売をしていました。その後、産業革命で大量生産(消費)の時代が起こり、会社という組織が生まれ、社員として人々が働くようになります。会社が発展すると共に個人も豊かになっていた時代はいいのですが、それが確証できない現代は再度個人が商売をする時代になりつつあります。
10.会社員が自由になる非常識な11リスト
あなたが会社員という働き方に疑問を持ち、「何かやらなければならない!」と感じたのならば、あなたは周りと同じような思考・行動であってはいけません。金銭的で自由な生活を手に入れている富裕層の低語として、「世帯年収2,000万円以上で金融資産が1億円以上」という定義があります。
年収1億円を貯めるのは時間がかかったとしても、富裕層の仲間になる、年収2,000万以上を取りあえずの目標にするべきです。
年収2,000万円ある人は日本の労働人口の0.4%しかいません。これだけ少数ということとは、その他大勢と同じようなことをしていては、理想の生活も自由も豊かさも手に入らないということになります。そのためあなたは、会社のなかで真っ当な社員ではない存在にならなくてはいけません。
そのための11個のリストです。
- 空気を読まずに帰る
- 飲み会を無視
- 携帯の電源を切る
- 新聞を読まない
- 資格を取らない
- 名刺を捨てる
- 課長におごる
- 出世欲を捨てる
- 楽なことから取り掛かる
- 同僚とランチに行かない
- 決断したら考えない
どれも通常の会社員であれば守るべきことですが、あなたが富裕層の仲間入りをし、年収2,000万円以上になって金銭的に自由を手にしたいのであれば、これらの「非常識」を「常識」にしなければなりません。働くこととは本来、喜びや感謝があり働くほど自分が豊かになっていったり、時間的な自由を得るための労働であるべきです。
11.「クビでも年収1億円」を読んだ感想
「クビでも年収1億円」は、著者が実際に「会社を辞めるか?」というように、選択を迫られたときの実話です。自身の経験や事例を通して、インターネットビジネスは大企業を辞めてもそれ以上に豊かな生活を手に入れる手段であることを示しています。本書では、インターネットビジネスで何から始めて、どのようにビジネスを拡大していくのか、具体的な戦略、成功への道筋を解説しています。
経済的な自立をするために、小資金で始められるオークションで成功体験を積み、ネットショップを立ち上げ、メルマガを発行し自分のコンテンツを販売していく流れは、自身のスキルや経験に合わせて成長していけるので、ゴールデンルールとして確立したんだと感じます。
また、本書は現実的なアプローチを提案しています。
会社員で居続けることの危うさやデメリット、なぜ多くの人が会社に不満を持っていながらも辞めることができないか、現状維持を望むということにも言及しています。コンフォートゾーンの作り方とヒトはなぜ先延ばしをするのかも参考にしてください。
本書のアプローチは最初がオークションですが、現在はメルカリも販売候補の一つでしょう。
「クビでも年収1億円」は【図解・実践版】も出ており、こちらはマインドを中心とした内容になっています。このマインドというのが厄介で、同じような情報やノウハウを知ったとしても、マインドによって大きな違いがでてしまいます。マインドがぐらついていると、成果はでません。
そのためにはやはり、シンプルな強い願望が重要です。
12.まとめ
本書を読むと、大企業と呼ばれる組織が必ずしも勝ち組ではないこと、年収1,000万円でもお金の使い方によって、安泰ではないことが分かります。むしろ、会社員だからこそ年功序列で給料が上がらない仕組みや現状維持をしてしまい、いつまでも変われなくなってしまうことの弊害に目を向けています。
「クビでも年収1億円」をまとめると、
- 自分の会社事情を第三者の目線で見る
- 自分の働き方を見直す
- 強い願望を持つ
- 4つのゴールデンルール通りに進める
という流れになります。自分の働き方に疑問を持てる人は少数で現代洗脳のカラクリのように、疑問すら抱かない場合が多々あります。そのため本書は、インターネットビジネスを通じて経済的な不安を解消したい人や、自身の働き方に疑問を持ったり、このまま会社員でいいのか?という疑問を持っている人の一冊です。

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