東 香名子(あずま かなこ)さんの著書、「超ライティング大全」の要約とBook Reviewをしていきます。本書は8年間10.491本のバズった記事を研究した文章(ウェブメディア記事、ブログ、Twitter、note、Facebook)など全般をまとめ、いかに多くの人に読んでもらえるかのマスタリーを目指すための本です。
そもそも「バズる」というのはSNS(媒体)を通して話題になることを指します。語源は英語の「buzz」で、人ががやがや言っているなどの意味があります。
ではバズると、どんな良いことがあるのでしょうか?
Twitterならば、「いいね!」やリツイート数、シェア数などが増え多くの人が文章(記事)を目にすることになります。ブログであればPV数に影響してくるでしょう。どうせ文章を書くのであればより多くの人に読んでもらった方が、文章のとしての価値は上がります。バズる文章には「型」があり、その型を知って真似すれば同じような結果がでます。
反対にバズらない文章の特徴として、
- 何が言いたいのか分からない
- 一文が長く読みづらい
- 難解な言葉が多い
- 途中で内容の興味が薄れた
などの特徴があります。あなたも、経験があるのではないでしょうか?自分が欲しい情報を探している途中で、一つのメディアは凄く読みやすく参考になった場合と、最後まで読んでみたけど、欲しい結果が得られなかったメディアです。この両者の違いにあるように、上記のバズらない4つの特徴さえ解決すれば、離脱されることなく、最後まで読まれる可能性は増します。
Contents
1.「超ライティング大全」の概要

- 超ライティング大全
- 著者: 東 香名子
- 発売日: 2021年6月発売
- 出版社: プレジデント社
- 価格: (本体1600円+税)
2. トレンド(季節)感のあるものは高確率でバズる
バズる記事で書きやすく、多くの人に共感してもらいやすいのが、トレンド(季節感)のある記事です。トレンドは生活をしていく中で、関係ない人がいないので、多くの人の目に留まり共感されやすい特徴があります。季節(春・夏・秋・冬)どのタイミングであっても、バズる記事は存在します。
例えば、4月の春であれば(桜の名所・花見スポット・花見弁当・週末の天気・入学式・新入社員・新生活・引っ越し・模様替え)などの記事は高い確率でバズりやすくなります。これらに興味や関心のある人への適切な文章を答えてあげれば、参考にしてくれる人も増えます。
ですが、これらの記事を発信するタイミングは重要です。
4月の記事でバズらせたいのであれば、その一カ月前には記事を準備しておくようにしましょう。人は何かしらの行動を起こすとき、ウェブ記事を検索し検討します。上記であれば既に、いつ頃に流行シーズンが来るのか分かっているので、その一カ月前には準備している必要があります。
1月のトレンド行事
元旦、初詣、神社、参拝、帰省、成人式、七草粥、お年玉、駅伝、ローザ・パークスの日、オーストラリアン・オープン、チャイニーズ・ニューイヤー、旧正月、ダボス会議、サンダンス映画祭など。
2月のトレンド行事
節分、恵方巻、豆まき、立春、下鴨神社、バレンタインデー、チョコレート、カトリック復活祭、リオデジャネイロのカーニバル(ブラジル)、ベネチアン・カーニバル(イタリア)など。
3月のトレンド行事
雛祭り、雛人形、春分の日、さくら祭り、祇園祭、ホワイトデー、春休み、卒業式、パラディオール(ベネズエラ)、セントパトリックスデー、ホーリー祭(ヒンドゥー教)など。
4月のトレンド行事
桜、花見、桜の開花、入学式、お花見、イースター(復活祭)、チャクリー・ミットラ(タイ・水掛け祭)、シーズン・オブ・シング(インド)アンザック・デー(オーストラリア・ニュージーランド)など。
5月のトレンド行事
GW、こどもの日、鯉のぼり、五月人形、緑の日、メーデー(国際労働者の日)、ダヤデ・バイ・フェスティバル(ネパール)、フェスティバル・デ・カンテ(スペイン)、チュニジア革命記念日(チュニジア)、コーク・ジャズ・フェスティバル(アイルランド)など。
6月のトレンド行事
父の日、レインコート、茅の輪くぐり、梅雨入り、浴衣、蚕糸祭り、ロサンゼルス・プライド(アメリカ)、サン=ジャン祭(スペイン)、インターナショナル・デー・オブ・ヨガ、グリニッジ・フェスティバル(イギリス)、グリニッジ・フェスティバル(イギリス)など。
7月のトレンド行事
七夕、短冊、花火大会、プール、海、盆踊り、隅田川花火大会、天神祭、インデペンデンス・デー(アメリカ)、ジャルジャル(モロッコ)、グラストンベリー・フェスティバル(イギリス)など。
8月のトレンド行事
盆、墓参り、高山祭、神輿、京都五山送り火、ロリータ・フェスティバル(アメリカ)、エディンバラ・フェスティバル(スコットランド)、ラ・トムソン祭(スペイン)、インディペンデンス・デー(インドネシア)など。
9月のトレンド行事
敬老の日、秋分の日、月見、満月、阿波踊り、オクトーバーフェスト(ドイツ)、中秋節(中国)、ラ・メルセ(スペイン)、ロシア大祖国戦争勝利記念日(ロシア)、ガネーシャ・チャトゥルティ(インド)など。
10月のトレンド行事
読書の秋、体育の日、スポーツ、体育祭、秋祭り、ハロウィン、ドイツ・オクトーバーフェスト(ドイツ)、フィエスタ・ナシオナル・デ・エスパーニャ(スペイン)など。
11月のトレンド行事
文化の日、七五三、新嘗祭、食欲の秋、ディワリ(インド)、サンクスギビング(アメリカ)、ディアデ・デ・ロス・ムエルトス(メキシコ)、レメンブランス・デー(イギリス)など。
12月のトレンド行事
クリスマス、ケーキ、大晦日、年越し蕎麦、紅白歌合戦、大掃除、ハノッカー(ユダヤ教)、カーニバル(カトリック圏)など。
3. 話題の商品は即試してバズらせる
流行は入れ替わりが激しく、熱しやすく冷めやすい傾向があります。マスコミが流行を作る場合もありますが、『「テレビは見てはいけない」要約&レビュー:テレビ依存からの解放と危険性』これらの商品をいち早く記事にできれば、バズる確率は上昇します。
もしあなたが、新商品や新発売などすぐ手に入れやすい環境ならば、それらを誰よりも早く試したり使ってみて、それを記事にすることで優位性を高められます。
この時、情報を受け取る側と同じ目線で立てているほど、記事の信憑性が上がります。例えば、SNSで韓国化粧品の流行っているもので、20代の男性会社員がその化粧品を記事にしたところで反応は薄く、参考にもならないでしょう。なぜなら、普段使っていないし他と比べられないためです。商品のレビュー記事は実際に使ってみるからこそ、読者はそれらの感想を知りたいものです。
卓上の空論よりも、実際に使ってみた使用感の方が、何倍も価値が出ます。
4.ターゲットを細かく設定しバズらせる
バズる文章を書く際は、「誰をターゲットに書くか」が重要です。30代に向かって年金の話題をするよりも、仕事を定年しそうな50~60代に向けて書いた方が反応率は高いです。誰に書くかターゲットを決めると、文章も書きやすくなります。また、ターゲットを意識することで言葉や単語、文章における感情表現なども変わってきます。
これを意識するには5W1Hが有効です。
- What(何)
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(誰)
- Why(どうして)
- How(どんな、いくら、どれくらい)
このようにターゲットを意識した記事は、結果的に多くの人に読んでもらえます。例えば、「京都の美味しい飲食店」というテーマだった場合、20代の女性と40代の男性では探している情報は違います。20代の女性であれば、友達や彼氏と一緒にお出かけして、雰囲気の良い飲食店でゆっくり会話をしたり夜景が観れるなどのスポットが良いでしょう。それに比べ、40代の男性であれば、仕事帰りに同僚とお酒を堪能できる場所だったり、家族と一緒に出掛けて、皆でゆっくり食べれる場所の情報などです。
このように、ターゲットが違うだけで文章や内容、表現方法なども違ってきます。
5W1Hをさらに深く踏み込みターゲットに刺さりやすい文章にするには、(名前、性別、年齢、家族構成、住まい、職業、年収、趣味、性格、悩み、夢、学歴、ライフスタイル)など細かく設定し、自分が届けたい相手に刺さるような文章を書きます。
5.バズる文章を素早く書くコツ9つ
短い文章(Twitter)なら問題ありませんが、ブログやNOTEといったある程度まとまった文章を書こうと思った際に、多くの人はいきなり文章を書き始めて何を書いたらいいのか分からず、手が止まってしまいます。普段書く習慣のない人にとって、誰かに見てもらう文章を書くのは大変な作業だからです。『「書く習慣」要約&レビュー:文章を書くためのヒントと習慣化のコツ』も参考にしてください。
そのため、文章を書く際は9つのコツで書くことができます。
- 書くテーマを決める
- 読んで欲しいターゲットを決める
- 仮タイトルを考える
- 書く材料を集める(5W1H)
- 小見出しを考える
- 書き出しと締めの分を考える
- 本タイトルを考える
- 文章を推敲
という順序になります。一見すると、面倒で時間がかかるように思えますが結果的にここまで考えた方が近道になります。
6.語尾は断定形で読者を納得させる
人と話していて、曖昧な語尾というのは聞いていて不安になります。たとえ間違っていたとしても、人は断定して話してくれた方が、相手の気持ちは伝わるし何を思っているのか分かります。これは文章も同じで「○○だと思います。」「○○かもしれません。」という表現だと、読者にとって良い記事とは言えません。
語尾を断定するというのは、間違っていたら怖いし、指摘されたら嫌なものです。
ですが多くの人に読まれてバズる文章を書くのであれば、語尾を曖昧にする表現はしないようにしましょう。語尾を曖昧にしてしまうと、自信がないように思われたり、説得力が欠けてしまいます。
あなたがお勧めの化粧品を文章でしていて、「この商品は肌の潤いを整え、他人から若く見られるアンチエイジの効果もありました。」という書き方をしていたのに、最後になって「この商品はあなたが買っても、肌への効果があるかもしれません。」という書き方だったら、結局お勧めなのか、買わない方がいいのか判断ができません。それならば、「私と同じようにあなたにも肌とアンチエイジングの効果が期待できます。」と言ってくれた方が、心地良いはずです。
7. バズるタイトル二つの大原則
文章を書き、推敲も終わったら、最後に「バズるタイトル」を作ります。逸材なタイトルによって多くの人がクリックし、書いた記事を多くの人が見てくれるようになります。SNSによってはタイトル不要で本文のみの場合もありますが、ブログやnoteなどの媒体にはタイトルが必須です。
バズるタイトルの二つ大原則として、
- 読み手のメリット
- 数字を入れる
これらがあります。どんなタイトルにしようか迷った場合は、この二つの原則に当てはまらないか検討しましょう。これらを意識するだけでも、クリック率は違ってきます。
一つ目の「読み手のメリット」は、この記事を読むことでどれだけのメリットがあるのか、相手に想像してもらいます。読者が読むことで悩みが解決したり、読まないと損をすると思ってもらいます。(嘘や誇大表現は不要)この場合、読んだ後の未来を想像させることができるのが、ベストでしょう。『営業は「洗脳」の要約&レビュー:営業に必須の洗脳術とは?』のように、相手の臨場感を上げます。
二つ目は、タイトルに数字を入れることです。
ひらがなや漢字のタイトルの中に数字があるだけで目を引きますし、具体的であるほど記事の関心度も増します。「10の秘密テクニックでプロ並みの料理を作ろう!」「12の貯金術で将来の夢を叶えるための資金を節約しよう」というように、数字があるだけで読む前の印象も違ってきます。
8.SNSでバズるためのライティング
文章を書くうえで、SNSは切っても切り離せない存在です。SNSでバズることができれば他の媒体も見てもらえたり、自分の読んでもらいたい記事に誘導することもできます。ただし、SNSといってもそれぞれの特性を理解しないと、自分の理想とするターゲットから反応は返ってきません。実際に、(Twitter、Instagram、note、Facebook)の、それぞれどこに意識をするのがいいのでしょうか。
現在は一つのSNSだけを使うというよりは、複数のSNSを使い分けて運用している人ほとんどです。なかには一つのSNSで複数のアカウントを持ち、それぞれのターゲットに合わせた発信をしている人もいます。SNSを多く持っているだけ良いのかと言えばそうではなく、あくまで自分がターゲットにしたい読者に向けた発信が重要です。
Twitterはなんといっても、即効性に強い媒体です。早ければ早いだけの価値を持ち、話題になっているニュースや流行物と相性が良いです。自分の情報発信するテーマに沿った引用コメントなどは、専門性が高まります。ツイートの中に、#(ハッシュタグ)を付ければ、同じ属性の人との繋がりが増え、ファンになってもらう確率も高まります。(Twitterの特性上、過去のツイートは見られることはほぼありません。)
Instgramは写真がメインのSNSです。
若い女性が多く活用しているイメージですが、男性や企業も意外と投稿しています。お洒落なアクセサリーやお店、飲食など幅広いジャンルで投稿されています。また、自分で加工した偉人の「名言集」や書籍の「要約」などもあるので、幅広い年代が使う媒体になっています。
note
noteは、ブログの簡易版のようなイメージで文章に特化した媒体です。WordPressのようにデザインや装飾をするよりも、自分の情報発信をコンテンツにしたい場合や、ストックとして残しておきたい場合に活用できます。Twitterと違い文字制限がなく、画像や動画を挿入し読者の滞在時間を延ばすこともできます。(それぞれの記事の有料販売も可能)
Instagramが、若い層に人気があるとするなら、Facebookの年齢層は少し高めです。10代や20代は積極的にアカウントを作らないかもしれません。Facebookは長い文章や画像、動画といった多くのメディアに対応しています。知らない人と多く繋がりを持つというよりは、友人や知人などにコミュケーションを取るツールになっています。
9.バズる上で書いてはいけない(注意)記事4つ
文章を書くうえで書いてはいけない(注意)すべき記事があります。インターネットの特性上、基本的に自分の書きたいことや表現したいことは自由ですが、「人を傷つける」「根拠のない医療情報」「個人情報」「政治思想・宗教」には、十分に気を付けてください。これらを乱してしまうと、他の記事がいくら素晴らしかったとしても、読者の信用を著しく無くしてしまうことになります。
人を傷つける発信というのは、こちらが重く考えてしないとしても、受け取る相手が深刻に受け取る場合があります。そうなってしまうと取り返しのつかない事態になったり、名誉棄損で訴えられる可能性もあります。自分の一時の高ぶった感情で、発信するのは注意が必要です。
医療や健康に関するジャンルも気を付けて発信すべきで、キュレーションサイトWELQ(2016年)問題を筆頭に、Googleが信憑性のない発信は弾く傾向にあります。
SNSでは個人情報を載せることはやめましょう。本名や住所はとうぜんですが、写真を投稿するときも、自分の自宅や風景など安易に撮ってしまうと、特定される危険性があります。最後に政治思想や宗教ですが、これらはある一定の読者には強烈に刺さるかもしれませんが、一般の読者にはそれ以上に離れられてしまう可能性があります。
特異な感情を持たれないためにも、これら4つは避けるべきです。
10.「超ライティング大全」を読んだ感想
「超ライティング大全」は、現代のインターネット時代において必須のSNSコンテンツの作成や情報発信について、真似できるテンプレートとして具体的な方法を提供してくれる一冊です。まず、本書はタイトル通り、バズるコンテンツを作成するためのテクニックや戦略について幅広く解説しています。読者の興味を引き、共感を呼ぶコンテンツの要素や、ソーシャルメディアでの拡散される記事はどういったものか、私たち発信者がより多くの人々に届けるためのノウハウが解説されています。
さらに、本書では具体的な成功事例や実践的なノウハウを通じて、バズるコンテンツの作成プロセスをサポートしています。著者は自身の経験や研究(8年間10,491本のバズった記事)をもとに、効果的なストーリーテリングの方法を提案しています。
これらの実践的なアプローチは、読者が自身のコンテンツ制作に直接応用することができます。
本書の魅力の一つは、ライティングの基本的なスキルを忘れずに教えている点です。バズるコンテンツを作成するためには、魅力的な文章表現やストーリーテリングの技術が必要ですが、それらの基礎をしっかりと理解し、磨いていくことが重要です。本書では、そのバランスを取りながら、バズるコンテンツの要素とライティングの基本を組み合わせて解説しています。
私が「超ライティング大全」から最も印象に残ったのは、「バズる記事とは狙って再現できる」ということです。一定の法則やパターンに当てはめることによって、より多くの読者に届けることが可能になります。一見するとこれらに統合性はないように感じますが、記事を分解しキーワードを抽出することで、どのタイミングでどのような記事が読者に喜ばれるのか、分かるようになります。
総じて、「超ライティング大全」は、バズるコンテンツを作成するためのノウハウや戦略、そしてライティングの基本的なスキルが、誰にでも真似しやすいようにまとめられている一冊です。ただし、本書の目指すバズるを再現するには、それなりのライティング期間と実践を何度も繰り返さなくては身に付きません。
11. まとめ
「超ライティング大全」のバズるは、あくまでコンテンツ(中身)ありきの話です。本書のPV数を上げるタイトルテンプレートを使いブログやnoteでタイトルを付ければ、検索エンジンでクリックはしてもらえるかもしれませんが、中身が伴っていないと読者はすぐに離脱し、結果的にバズらなくなります。
あくまでコンテンツありきで、それを最大化する意味でバズることを目指すべきでしょう。トレンドブログや人事ネタの情報発信をしている人にとっては特に相性の良い一冊です。

「職業、お金持ち。」要約&レビュー:貧乏マインド脱却と経済的自立の道筋
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